• 福米沢送り盆行事
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ふくめざわ おくりぼんぎょうじ

福米沢送り盆行事

福米沢の送り盆は、旧若美の福米沢地区に伝わる独特の仏送りの行事です。
旧盆8月16日。午後3時過ぎになると各家々やから盆仏をはさんだワラタイマツと、盆棚に飾った五色の旗を持った人々が墓所に集まってきます。この時、独特の節を奏でる若者の行列が現れます。一行は、ゆかたにたすきがけ姿の太鼓5人、花笠をかぶった女装の笛8人、それにササラが5人、あわせて18人ほどです。
福米沢の墓地は2カ所に分かれており、行列は最初に上の墓地に行きます。やがて墓地の中心に集められたワラタイマツと旗の山に火が放たれ、くだんの若者たちの行列が演奏をしながら、その周りを3回まわります。
焼き終わると今度一行は下の墓地をめざして移動します。
途中でネジョレの家に立ち寄ります。屋敷の中を演奏とともに3回まわると振る舞いをうけて一時休息となります。下の墓でも、上の墓と同じことがくり返されます。

その後一行は笛の調子を変えて再び村の中へと移動します。昔は行列が通る道路に面した部屋に、簡単な飾り棚を作って燈明や赤飯を供えたといいます。
村内をねりあるくうちに、行列はハシゴを持ち出した別の若者たちに行く手をふさがれます。そしてかまわず通ろうとする行列と一行を止めようとする彼らとの間で、激しい押し合いが展開されます。この時は交通も一時遮断されるほどで、これを「はしどめ」といいます。はしどめは村内三カ所で行われ、仏(精霊)を家に戻さないという意味があるといわれます。昔は小川にかかった橋の上で行ったのだといいます。はしどめで激しくもみ合う若者たちはそのまま集落の広場へと移動し、いつしかそこで盆踊りが始まります。

最終更新日: 2023-05-05

地図は行列のスタート地点の場所です。ココを起点に、村落の南側にある墓地へ向かい、その後北側にある墓地へと進みます。その後、村落の中心部へ向かい「はしどめ」の行事へと続きます。
なお、付近に有料無料問わず駐車場はありませんのでご注意ください。

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