男鹿の荒磯をすーいすい
まるきぶね
丸木舟
原材料:一本の杉の木
男鹿の海は美しくも険しい奇岩怪石に富んだ荒磯です。散らばる岩の間に漕ぎ入るために考案されたのが、一本の杉の原木をえぐって造る丸木舟(えぐって造るからエグリ舟とも)。作り方は単純にして大胆。最低でも樹齢300年を経た原木を山から伐り出し、くりぬいて形を整え、完成。
船の長さは6m前後、幅は1m前後。あるときは漁船として。あるときは荷物の運搬用として。またあるときは隣村への交通機関として。かつて男鹿の沿岸部では幅広く活用されていました。岩にあたっても壊れないし、潮や風に流されず、波渡りもよく転覆しにくい。
その寿命はなんと100年も持つとか... 原木は男鹿の真山・本山の樹齢300年以上の杉木だというから、そのご加護もあるのだろうか...
男鹿の漁師たちの魂が刻み込まれた丸木舟は現在、国指定重要民俗文化財に指定されています。市内各地に現物、レプリカを展示しています。
戸賀塩戸漁港(男鹿水族館駐車場からすぐ)・真山神社社務所前・なまはげ館(館内)・男鹿市民文化会館・男鹿ホテル駐車場等で展示しています。
最終更新日: 2021-01-19